日本の主要な企業8社が出資し、先端半導体の国産化を目指す新会社「Rapidus」は6日、ベルギーの研究機関と覚書を交わし、日本から技術者を派遣するなど研究開発の分野で連携していくことになりました。
トヨタ自動車やNTTなどが出資する「Rapidus」は、自動運転やAI=人工知能など、次世代の産業に欠かせない先端半導体を、2027年をめどに量産化することを目指しています。
新会社は欧米との共同研究を加速させる方針で、その第一弾として6日、小池淳義社長がベルギーの研究機関「imec」のトップと経済産業省で会談し、西村経済産業大臣らの立ち会いのもと、技術協力に向けた覚書を交わしました。
「imec」には先端半導体の開発に欠かせない、回路の幅をできるだけ細くする技術に強みがあり、双方は今後、こうした技術の共同研究を進めるほか、日本から技術者を派遣し、人材育成を進めるなど連携していくことにしています。
会談の中で「Rapidus」の小池社長は「imecのナノテクノロジーとイノベーションの推進が大きな原動力となってくれると信じている」と話していました。
-- NHK NEWS WEB