6日のニューヨーク株式市場は、アメリカの政策金利が、年明け以降に高い水準に引き上げられることへの警戒から当面の利益を確定するための売り注文が増え、ダウ平均株価は300ドルを超える値下がりとなりました。
6日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は、前日に比べて350ドル76セント安い、3万3596ドル34セントでした。
ダウ平均株価の下落は2日連続で、この間の下落幅は800ドルを超えました。
アメリカではこのところ発表された経済指標が相次いで市場予想を上回ったほか、FRB=連邦準備制度理事会が、年明け以降に政策金利を投資家の予想より高い水準に引き上げる可能性が報じられています。
このため投資家の間で、高い水準の政策金利が続き、景気が冷え込むことへの警戒が強まり、当面の利益を確定しようと売り注文が増えました。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も2%の大幅な下落でした。
市場関係者は「来週は、アメリカの消費者物価指数の発表やFRBの金融政策を決める会合と、注目されるイベントが控えているだけに、ひとまず売り注文を出す投資家が多かった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB