ロシアの空軍基地で爆発が相次いだことを受けて、アメリカのブリンケン国務長官はロシア領内への攻撃をウクライナに対して促していないと述べ、これ以上の紛争の激化は避けたいという立場を強調しました。
ウクライナとの国境から離れたロシア中部と南部の空軍基地では、5日に爆発が相次ぎ、ロシア国防省はウクライナ側が無人機を使って、駐機中の軍用機に攻撃を仕掛けたと主張しました。
これについて、アメリカのブリンケン国務長官は6日記者会見で、誰がどのように攻撃をしたのかは明らかにしませんでしたが「われわれは、ウクライナに対しロシア領内への攻撃を促していないし、できるようにもしていない」と述べ、アメリカによるウクライナへの軍事支援はあくまでも自衛のためだと主張するとともに、これ以上の紛争の激化は避けたいという立場を強調しました。
一方、ウクライナ国営の兵器メーカーは今月4日、地元メディアに対し、最大航続距離1000キロの攻撃型無人機の開発が最終段階にあると明らかにしています。
オースティン国防長官は同じ記者会見の中で「われわれは、ウクライナが自国の能力を高めることを妨げることはしない」と述べ、ウクライナが射程の長い攻撃兵器を独自に保有することについては黙認する姿勢を示しました。
-- NHK NEWS WEB