公的年金に上乗せする個人型の確定拠出年金=「iDeCo」について、厚生労働省の審議会は、加入年齢の上限を、今の65歳未満から70歳未満に引き上げることを了承しました。
「iDeCo」は、個人が任意に加入できる私的年金の1つで、掛金や運用益が非課税になる優遇措置があり、公的年金の保険料を支払っていれば、65歳未満まで加入できます。
先月、政府が策定した、金融資産の運用などで、所得を増やす「資産所得倍増プラン」には、働き方が多様になっていることなどを踏まえ、加入年齢を70歳未満まで引き上げる方針が盛り込まれました。
7日開かれた厚生労働省の社会保障審議会、企業年金・個人年金部会では、こうした方針について議論が行われ、出席した委員から、賛成の意見が相次ぎ、方針が了承されました。
今後、厚生労働省は、再来年・2024年に行われる、公的年金の将来の給付水準の見通しを示す「財政検証」の議論に合わせて、具体的な制度設計などの検討を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB