この1年間に国内で発表された新車から自動車評論家らが最も優れた車として選ぶ賞に、軽自動車タイプのEV=電気自動車が初めて選ばれました。
「日本カー・オブ・ザ・イヤー」は、自動車評論家らが車のコンセプトやデザイン、性能などを総合的に評価して選ぶもので、ことしで43回目です。
選考の結果、ことしは日産自動車と三菱自動車工業が共同で開発した軽自動車サイズのEV、「サクラ」と「eKクロスEV」が選ばれました。
選考した委員会によりますと、軽自動車の規格を採用し、現実的な車両価格としたことで日本でのEV普及の可能性を高めたことなどが評価されたということで、軽自動車のEVが受賞するのは初めてです。
ことしは、メルセデス・ベンツなどの海外メーカーに加え、トヨタ自動車やスバルなど国内メーカーも相次いでEVを発売しました。
調査会社のマークラインズによりますと、ことし1月から10月までに国内で販売されたEVは、テスラを除いて、去年の同じ時期の2.8倍、3万9000台余りに上り、去年1年間の台数を上回って過去最高となっています。
来年も、中国メーカーのBYDが日本市場に乗用車を新たに投入するなど各社が新型車を投入する予定で、EVの販売競争が激しくなりそうです。
-- NHK NEWS WEB