神戸市に本社のある大手食品メーカー「ネスレ日本」は、原材料価格の高騰を受けて「キットカット」などの商品を、来年3月から値上げしたり、内容を減らしたりすると発表しました。
発表によりますと、スティックタイプのコーヒーなど、飲料88品目を来年3月1日の納品分からおよそ10%から25%、「キットカット ミニ3枚」など菓子24品目をおよそ9%から13%値上げします。
「キットカット ミニ3枚」の希望小売価格は税込みで108円から118円になります。
さらに、ブイヨンやコンソメといった調味料6品目をおよそ7%から10%値上げします。
一方、「キットカット ミニ」など菓子8品目は、来年3月1日の発売分から価格を据え置いたままで内容量を減らし、実質、値上げします。
会社では菓子やコーヒーの値上げをことし1月から9月にかけて実施していて、一部の品目は前回に続き、2度目の値上げとなります。
値上げの理由について会社では、コーヒー豆や砂糖、小麦などといった原材料価格の高止まりに加え、円安の進行で調達コストが上がっており、企業努力だけではコストの上昇分を吸収するのが困難なためだと説明しています。
そのうえで今後については「原材料価格や為替相場を見て検討したい」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB