アメリカの規制当局、FTC=連邦取引委員会は、IT大手マイクロソフトによるゲーム大手の買収計画が、市場の競争を妨げるおそれがあるとして、計画の阻止を求める訴えを起こしました。
マイクロソフトは、ことし1月、人気ゲーム「コール・オブ・デューティ」などを手がけるアメリカのゲーム大手「アクティビジョン・ブリザード」を687億ドル、日本円でおよそ9兆3000億円で買収すると発表しました。
これについて、アメリカのFTC=連邦取引委員会は8日、計画の阻止を求める訴えを起こしました。
FTCは、マイクロソフトが買収によって競合他社による「アクティビジョン・ブリザード」のゲームの取り扱いを阻むなどして、市場の競争を妨げるおそれがあると指摘しています。
一方、マイクロソフトのブラッド・スミス副会長兼社長は自身のツイッターに「この買収が競争を拡大し、ゲームの利用者と開発者により多くのチャンスをもたらすと引き続き信じている」と投稿し、訴えについて争う姿勢を示しました。
マイクロソフトは、ゲーム大手の買収で、インターネット上の仮想空間メタバースの事業を強化しようとしていて、訴訟の行方によっては、今後のビジネスに影響が出るという見方も出ています。
-- NHK NEWS WEB