中国が国家プロジェクトとして開発した新たなジェット旅客機が9日、中国の航空会社に初めて引き渡されました。今後、まずは国内市場を中心に販売を伸ばすことができるかが焦点です。
上海に本社がある中国東方航空に引き渡されたのは、国有企業の「中国商用飛行機」が開発したジェット旅客機「C919」です。
上海の浦東空港で記念の式典が行われたあと、市内にある別の空港に向けて飛び立ちました。
中国メディアによりますと、この機体は航空会社が100時間以上の検証飛行を行って安全性などを確認したうえで、当局からの承認を得て早ければ来年春にも就航する予定だということです。
C919の座席数は158席から192席でヨーロッパの大手航空機メーカー、エアバスのA320やアメリカのボーイング737が競合となります。
中国の航空会社でも欧米の航空機メーカーの機体が数多く採用され、運航しており、今後、まずは国内市場を中心に販売を伸ばすことができるかが焦点です。
-- NHK NEWS WEB