ロシア事業から撤退した日産自動車の現地工場について、ロシアの自動車大手が運営を引き継ぐことになったとロシアメディアが伝えました。
ロシアのインターファクス通信などによりますと、マントゥロフ産業貿易相は9日、記者団に対し、ロシア西部のサンクトペテルブルクで日産自動車が運営していた工場をロシアの自動車大手アフトワズが引き継ぐことになったと明らかにしたということです。来年、生産を開始する見通しだとしています。
日産は、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、ことし10月、工場を運営する現地法人の株式すべてをロシアの政府機関に1ユーロで譲渡し、ロシア事業から撤退することを決めました。
ロシア国営のタス通信によりますと、ことし1月から先月までのロシアにおける新車販売はおよそ55万台で、前の年の同じ時期と比べて60%余り減ったということです。
ロシア側がこの工場で今後生産する自動車の台数など具体的なことは明らかになっていませんが、マントゥロフ産業貿易相は、来年はロシアの自動車市場の状況が改善されるという見通しを示したということです。
-- NHK NEWS WEB