この年末年始に国内旅行をする人は、新型コロナの感染拡大前のおよそ70%まで回復するという見通しを大手旅行会社がまとめました。
大手旅行会社のJTBは、アンケートや航空各社の予約状況などをもとに、この年末年始の旅行の見通しを調べました。
それによりますと、今月23日から来月3日までの期間に1泊以上の旅行をする人は、延べ2115万人と予測しています。
このうち、国内旅行は前の年よりも16.7%多い2100万人で、感染拡大前である3年前の71.8%まで回復する見通しです。
コロナ禍で減少傾向にあった遠方への旅行も増えていて、北海道や沖縄への旅行も前の年より増加するとしています。
一方、海外旅行は15万人と水際対策の緩和が進んだことで、前の年の7.5倍に増えると見込んでいます。
ただ、3年前に比べると18.1%にとどまっていて、円安の影響や、航空機の燃料の値上がりで、国際線の運賃に上乗せされる「燃油サーチャージ」が高止まりしていることなどが背景にあるとみています。
調査した旅行会社は、「国内旅行の需要は回復に向かっているが、新型コロナの感染者数が増えていることや、物価の上昇による支出の増加で旅行を控える人も一定程度いるとみられる」としています。
-- NHK NEWS WEB