大阪に本社がある大手回転ずしチェーン「くら寿司」の、ことし10月までの1年間の決算は、原材料価格や光熱費の上昇で、本業のもうけを示す営業損益が11億円の赤字となりました。
くら寿司が発表した去年11月から、ことし10月までの1年間の決算は、
売り上げが、前の年から23%増えて1830億円で、過去最高となった一方、
本業のもうけを示す営業損益は11億円の赤字となりました。これは、マグロやサーモンをはじめとした海産物の仕入れ価格に加えて、光熱費なども上昇したためです。
ただ、新型コロナの感染拡大に伴う自治体からの助成金などで、最終的な損益は7億円の黒字となりました。
くら寿司の岡本浩之広報・マーケティング本部長は「物価の上昇や円安の影響で経営環境はますます難しくなっている。10月に行った価格改定は、ひとまず受け入れられたと思っているので、新たに設けた1皿165円の価格帯の商品戦略を強化したい」と述べました。
大手回転ずしチェーンでは、「スシロー」を運営する「FOOD & LIFE COMPANIES」も、ことし9月までの1年間の決算で減益となるなど、各社とも海産物などの値上がりへの対応に苦慮している形です。
-- NHK NEWS WEB