食品ロスの削減につなげようと、大手コンビニエンスストアが消費期限の前でも、自社の基準で廃棄していた食品を値引きして販売する実証実験を、13日から始めました。
この実証実験は、コンビニ大手のローソンがスマホのアプリで生鮮食品などの販売を手がける企業と連携して、東京 港区の店舗で始めました。
対象となるのはデザート10品目です。
これまでは消費期限を迎える日の午前0時になると、自社で設定する「販売期限」に従って廃棄していましたが、こうした商品を税込みで40%以上値下げして販売することにしています。
対象の商品は店員がアプリに登録し、客がその日の午前11時までに注文すると、店内にある専用の冷蔵ケースから受け取れる仕組みです。
コンビニ各社は、自社で設定する「販売期限」が迫った商品については、値引きシールをはるなどして購入を促していますが、販売期限が過ぎたものは廃棄しています。
販売期限が過ぎた食品を値引きして販売する取り組みは、コンビニ大手として初めてで、会社では来月末まで実験を行い、食品ロス削減の効果や課題などを検証することにしています。
ローソンの吉田泰治事業開発部長は「お客様の協力も得ながらフードロスの削減を進めていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB