飲料大手の「サントリーホールディングス」は、来年の春闘で5年ぶりにベースアップを行う方向で検討に入りました。記録的な物価高を受けて、大手を中心に賃金引き上げの動きが出つつあり、今後、さらに広がるかが焦点です。
サントリーホールディングスは、来年の春闘で、5年ぶりに基本給を引き上げるベースアップを行う方向で検討に入りました。
社員1人当たりの賃金として、定期昇給分などを含めて平均で6%程度引き上げる方向で今後、労働組合と交渉する方針です。
このほか、
▽アサヒビールがベアを含む平均5%程度の賃上げ、
▽サッポロビールもベアを行う方向で検討しています。
来年の春闘では、記録的な物価高を受けて、大手を中心に賃金引き上げの動きが出つつあり、NECも、総人件費を3%余り増やしたことしと同じ規模での賃上げを続ける方針を示しています。
また、家電量販店のノジマが、従業員を対象に今月の給与から月2万円の賃上げを決めています。
一方、三菱自動車工業が物価高に対応する支援金として最大10万円を支給するなど、一時金の形で待遇の改善を進める動きも出ています。
ただ、原材料高や急速な円安を受けて、業績が厳しい企業も多く、来年の春闘で賃上げの動きが中小企業も含めて広く波及していくかが焦点です。
-- NHK NEWS WEB