アメリカの製薬会社が開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、製薬会社の「Meiji Seikaファルマ」は国内で最終段階の臨床試験を始めたと発表しました。ファイザーやモデルナなどと同様の「メッセンジャーRNAワクチン」で、来年度中の実用化を目指すとしています。
製薬会社の「Meiji Seikaファルマ」の発表によりますと、アメリカの製薬会社「アークトゥルスセラピューティクス」が開発中の「mRNAワクチン」について、13日から日本国内で最終段階の臨床試験で接種を始めたということです。
臨床試験では、すでにワクチンを3回接種した18歳以上の780人を対象に、4回目の追加接種で開発中のワクチンを接種した場合と、ファイザーのワクチンを接種した場合を比べて、同等の有効性があるかどうかや、安全性に問題がないかなどを確認するとしています。
会社によりますと、ベトナムで行われたおよそ1万6000人を対象にした初回接種の臨床試験では、安全性と有効性が確認されたということです。
会社では国内での臨床試験の結果を踏まえて、来年春に国に対して承認申請を行い、来年度中の実用化を目指すとしています。
-- NHK NEWS WEB