政府は洋上風力発電の普及に向けて、秋田県と千葉県の3つの海域を重点的に整備する区域に指定していて、プロジェクトを受注した大手商社などの計画を認可したと発表しました。計画では、2028年から2030年にかけて運転を始めることにしています。
再生可能エネルギーの導入拡大に向けて、政府は、洋上風力発電に適した海域を法律に基づいて重点的に整備する「促進区域」に指定し、普及をはかろうとしています。
このうち、▽秋田県の「能代市、三種町及び男鹿市沖」と▽「由利本荘市沖」、▽千葉県の「銚子市沖」の3つの海域について、政府は、プロジェクトを受注した大手商社の三菱商事などの計画を認可したと発表しました。
3つの海域では最大で2052年までの30年間、優先的に発電事業を行うことが認められていて、運転開始は▽千葉県の「銚子市沖」で2028年9月、▽秋田県の「能代市、三種町及び男鹿市沖」で2028年12月、▽「由利本荘市沖」で2030年12月をそれぞれ予定しています。
一方で、特定の事業者がすべてのプロジェクトを受注したことから、政府は多様な事業者の参入を促すため入札の際の評価基準を見直すことにしています。
そのうえで、今月中をめどに新たに秋田県や長崎県、新潟県の4つの海域について、事業者を選定するための公募を始めることにしています。
-- NHK NEWS WEB