養子縁組みをした女性を殺害したなどとして逮捕された容疑者が大阪の警察署の留置場で自殺した問題で、警察署の担当者が内規に違反して容疑者のロッカーを点検していなかったうえ、うその記録を作成していたことがわかりました。
ロッカーには自殺に使われた破れたTシャツが入っていたということで、警察は一連の問題について14日にも報告書を公表することにしています。
大阪・高槻市の住宅で養子縁組みをしていた女性を殺害したなどとして殺人などの疑いで逮捕された生命保険会社の元社員(当時28)は、ことし9月、勾留されていた大阪・福島警察署の留置場で自殺し、警察が当時の管理体制について調査しています。
元社員は自殺に使った複数の破れたTシャツを留置場にある自分のロッカーに入れていましたが、その後の調査で警察署の担当者がこのロッカーを点検していなかったことがわかりました。
ロッカーは担当者の立ち会いのもと私物の出し入れができるもので、警察の内規では月に2回以上点検することになっていますが、直前の1か月間は一度も点検していなかったということです。
一方、警察署の記録には8月下旬に点検を実施したと記されていて、担当者がうその記録を作成していたこともわかったということです。
このほか、自殺する直前の時間帯に留置場にいた元社員の様子を十分に確認していなかったということで、警察は一連の問題について14日にも報告書を公表することにしています。
-- NHK NEWS WEB