オフィス用品大手のアスクルは、今月20日までの1か月間の売り上げを発表し、先月、埼玉県の物流倉庫で起きた大規模な火災の影響で、個人向けのネット通販事業が、去年の同じ時期と比べてほぼ半減したことを明らかにしました。
先月16日、埼玉県三芳町にあるアスクルの物流倉庫で起きた大規模な火災では、火が消し止められるまでに12日間かかり、この会社の商品の配送が遅れるなどの影響が出ています。
会社が28日に発表した今月20日までの1か月間の売り上げによりますと、急成長を続けていた個人向けのネット通販事業の「LOHACO」は16億5000万円余りと、去年の同じ時期と比べて47%減りました。
これは個人向けのネット通販事業が火災の起きた倉庫で商品の62%を取り扱っていたためで、5年前にこのサービスが始まって以来、初めての前年割れとなりました。
一方、法人向けの事業は全国にある、ほかの物流拠点を活用して業務を続けたため、ほぼ前年並みの売り上げで、会社全体の売り上げは9%の減少にとどまったとしています。
個人向けのネット通販事業は、北海道から東海地方の一部までの地域で、現在も注文の受付時間を制限しているほか、配達にかかる日数が通常より多くなっていて、ことし9月までにサービスの全面復旧を目指してます。
-- NHK NEWS WEB