朝のラッシュ時を避けると割安になる「オフピーク定期券」がJR東日本で導入される見通しとなりました。一方で、国土交通省の審議会は、導入の条件として一定の期限に区切り、混雑緩和の効果などを検証することを求めました。
JR東日本が来年3月の導入を目指して国に申請している「オフピーク定期券」は、朝のラッシュ時の1時間半の時間帯に利用できない代わりに通常の定期券よりも10%程度値下げします。
一方、通常の定期券は1.4%程度の値上げを予定していて、国土交通省の審議会で認めるべきかどうかを議論してきました。
15日、審議会から斉藤国土交通大臣に「認可が適当」とする答申が示されました。
ただし、導入にあたっては増収とならないことが前提で、混雑を緩和する効果があるか、一定の期限に区切って検証すべきだとしています。
また、勤務先などの事情でオフピーク定期券を購入できない利用客からも理解が得られるよう制度の趣旨を丁寧に説明することや、朝のラッシュ時の時間帯に利用すると通常の料金がかかるというデメリットも含めて周知する必要があるとしています。
JR東日本は「答申については承知をしている。認可されれば、お客様や企業などに広く周知し、普及につなげていく」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB