16日のニューヨーク株式市場は、来年も欧米で利上げが続き世界経済が減速することへの懸念から売り注文が増え、ダウ平均株価は一時、500ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
16日のニューヨーク株式市場は、この日、発表されたアメリカの企業の景況感を示す経済指標が市場予想を下回ったことや、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会やヨーロッパ中央銀行が来年も利上げを続けるとの見方が改めて広がったことから、世界経済の減速への懸念が強まりました。
このため、売り注文が増えてダウ平均株価は一時500ドルを超える大幅な値下がりとなり、終値は前日に比べて281ドル76セント安い、3万2920ドル46セントでした。
ダウ平均株価の値下がりは3日連続で、この間の下落幅は1100ドルを超え、株価の下落傾向が鮮明になっています。
市場関係者は、「投資家の間では来年、アメリカの景気が後退することへの警戒も強まり、リスクを避けようと売り注文を出す動きが広がっている」と話しています。
また、ニューヨーク外国為替市場では円買いドル売りの動きが出て、円相場は1ドル=136円台後半での取り引きとなっています。
-- NHK NEWS WEB