ロシア外務省は、中央アフリカにあるロシアの文化施設に届けられた小包が爆発し、施設の責任者がけがをしたと発表しました。
現地で活動していると指摘されるロシアの民間軍事会社「ワグネル」の代表が旧宗主国フランスの関与を一方的に主張するなど、波紋が広がっています。
ロシア外務省の発表によりますと、中央アフリカの首都バンギにあるロシア文化の普及を図る施設で、16日、責任者のロシア人男性が自分宛てに届けられた小包を開けたところ、爆発しました。
この爆発で、男性はけがをし、病院で手当てを受けているということで、ロシア外務省は、中央アフリカ政府に対し、徹底した捜査を行うよう求めました。
政府軍と反政府勢力の対立が続く中央アフリカでは、政府側がロシアの民間軍事会社「ワグネル」の軍事支援を受けていると指摘され、国連人権理事会が任命した専門家は、ロシアの戦闘員が民間人に対する処刑や拷問、それに性暴力に関わっていると批判しています。
こうした中、国営のロシア通信によりますと「ワグネル」の代表のプリゴジン氏は、今回の爆発について「けがをした男性は『すべてのフランス人より』などと記されたメモがあったと話していた」として、旧宗主国フランスの関与を一方的に主張する声明を出すなど、波紋が広がっています。
-- NHK NEWS WEB