東京 世田谷区で一家4人が殺害された事件から22年となるのを前に、現場の住宅近くの公園で事件の解決を願う集会が開かれ、遺族が「自分が元気でいるうちになぜ事件が起きたのかを知りたい」と訴えました。
2000年の大みそか、世田谷区上祖師谷の住宅で会社員の宮沢みきおさん(当時44)、妻の泰子さん(当時41)、長女のにいなちゃん(当時8)、長男の礼くん(当時6)の4人が殺害された事件は、未解決のまままもなく22年となります。
17日、現場の住宅に隣接する公園で集会が開かれ、宮沢みきおさんの母親の節子さん(91)や地元の住民など50人余りが参加しました。
参加者は黙とうをささげたあと、現場の住宅に向かって花を供えて手を合わせ、事件の早期解決を願っていました。
この集会は、毎年、屋内の会場で行われていましたが、ことしは数年ぶりに現場の住宅が見える場所で行われたということです。
集会のあと宮沢節子さんは、「孫たちがいつも家から飛び出して迎えに来てくれたのに、その姿がないのがつらく、この場所に来ると耐えられない気持ちになります。22年たっても事件は何の進展もしていないと感じます。この年齢になるまで生きているとは思っていなかったが、4人に報告するために自分が元気でいるうちになぜ事件が起きたのかだけでも知りたい」と訴えていました。
事件に関する情報は、成城警察署の捜査本部で受け付けています。
電話番号は03-3482-3829です。
-- NHK NEWS WEB