世界初の民間による月面着陸を目指して今月11日に打ち上げられた月着陸船について、開発した日本の企業が打ち上げ後に撮影した地球の画像を公開しました。現在も飛行は安定していて、来月20日ごろに地球からおよそ140万キロ離れたエリアに到達する予定だとしています。
東京のベンチャー企業「ispace」が開発した月着陸船は今月11日にアメリカの民間企業「スペースX」のロケットに搭載され、フロリダ州の発射場から打ち上げられました。
企業は、月着陸船はロケットから切り離された後も安定した飛行を続けているとした上で、分離後に上部と側面の備え付けのカメラが撮影した地球の画像を新たに公開しました。
1枚は、分離のおよそ2分後に撮影。
画面左側には青々とした地球が見えるほか、右奥には、打ち上げたロケット「ファルコン9」が小さく見えています。
もう1枚は、三日月のように見える地球をとらえたものだということで、分離の19時間ほどあとに撮影されたとしています。
企業によりますと、月着陸船は来月20日ごろに地球からおよそ140万キロ離れたエリアに到達したあと、太陽の重力を利用しながら月に近づき、来年4月末に月への着陸に挑む予定です。
-- NHK NEWS WEB