JR西日本は19日朝、博多駅を出発した東京行きの新幹線「のぞみ」の1本について、必要な車両の点検をせずに運行していたと発表しました。この列車は新神戸駅で運転を取りやめ、会社は18日の停電の影響で十分に確認ができていなかったとしています。
JR西日本によりますと、点検をせずに運行していたのは、19日午前8時15分博多駅発、東京行きの新幹線「のぞみ12号」です。
新幹線は会社の規程で2日に1回、車両を点検することになっていますが、この列車については18日、福岡の車両所で行う予定だった点検が実施されていなかったということです。
点検のスケジュールを管理する東京の指令所が指摘して発覚し、新幹線は新神戸駅で運転を取りやめました。
乗っていたおよそ900人は後続の新幹線に乗り換えたほか、この列車以外に8本で最大14分の遅れが発生したということです。
点検が実施されなかった理由について会社は18日、愛知県で停電が発生して新幹線のダイヤが大幅に乱れた影響で東京での点検の確認ができず、福岡の車両所での確認も不十分だったとしています。
JR西日本は「お客さまにご迷惑をおかけし大変申し訳ありません。再発防止を徹底し、列車の安全・安定輸送の確保に努めていきます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB