タイヤ最大手のブリヂストンは、天然ゴムなど原材料の価格が上昇していることなどから、乗用車用のタイヤの出荷価格を6月から平均で6%値上げすることを決めました。
タイヤの原料となる天然ゴムは、生産地のタイで1月に洪水が起き、去年と比べて価格がおよそ7割上昇しているうえ、原油価格の上昇に伴って合成ゴムの価格も値上がりしています。
このためブリヂストンは、コストの削減だけでは原料の高騰分を吸収できないとして、6月から乗用車の夏用タイヤやバイク用タイヤを6%、トラックやバス用のタイヤを8%、それぞれ値上げすることを決めました。乗用車向けのタイヤの値上げは6年ぶりです。
また、大手タイヤメーカーの横浜ゴムも、来月から乗用車の夏用タイヤを6%、トラックやバス用のタイヤを7%、それぞれ値上げします。
原油や石炭などの資源価格の上昇に伴って、タイヤのほかにも自動車部品などに使われるアクリル樹脂といった石油化学製品や鉄鋼製品などの価格が上昇しており、素材の値上がりが続けば身の回りのさまざまな製品の価格にも影響を与える可能性があります。
-- NHK NEWS WEB