ソーシャルメディア大手ツイッターのCEOを辞任すべきだという意見がツイッター上の投票で過半数を占めたイーロン・マスク氏が、新しいCEOを精力的に探しているとアメリカのメディアが伝えました。
マスク氏はツイッターのCEOを辞任すべきか利用者に問う投票をツイッター上で実施し、辞任すべきが57.5%と過半数を占めました。
マスク氏は結果に従うとしながらもこれまでのところ辞任を表明しておらず、沈黙を守っています。
こうした中、アメリカのCNBCテレビは20日、関係者らの話として、マスク氏が新しいCEOを精力的に探していると伝えました。
また関係者らは、マスク氏は投票を実施する前から継続的に新しいCEOを探していたと証言しています。
マスク氏は去年、富裕層に対する増税の議論が高まった際にも、保有するアメリカの電気自動車メーカーテスラの株を売って納税すべきかどうかについて投票を行い、賛成多数となったことを受けて株の売却に踏み切りましたが、後になって投票の際には売却が始まっていたことが判明しています。
ボストン・カレッジ法科大学院のブライアン・クイン教授は「マスク氏はすでに決めたことを正当化するための手段としてツイッター上の投票を利用しているにすぎない」と指摘しています。
マスク氏は今回の投票に際し「ツイッター存続のために働きたい人は誰もいない。後継者はいない」とツイートしていて、新しいCEO選びが難航しているものとみられます。
-- NHK NEWS WEB