定期便の運航が増え、利用者の深夜早朝の宿泊場所の確保が課題となっている関西空港に、30日、短い時間でも利用できるカプセルホテルがオープンすることになり、利便性の向上につながると期待が寄せられています。
関西空港に30日オープンするカプセルホテルは、全体の広さがおよそ1500平方メートルで、153ある客室はいずれも高さがおよそ2メートルと、一般的なカプセルホテルと違って立ち上がることもできる広さが特徴です。基本料金は1泊6200円から7200円ですが、短時間の利用も可能で、1時間当たり900円からとなっています。
関西空港の中には一般的なホテルがありますが、LCC=格安航空会社を中心に深夜早朝の定期便が増え、空港を運営する関西エアポートによりますと、1日当たり平均250人がベンチなどで寝泊まりしているということです。
利用者の深夜早朝の宿泊場所の確保が課題となる中、関西エアポートでは、休憩スペースを設けたり夜間に毛布を貸し出したりする一方、比較的安く利用できるカプセルホテルの誘致を進めてきました。
関西エアポート・コーポレートコミュニケーション部の足立貴世さんは、「空港で過ごす時間は短いですが、旅の一部であり重要な時間です。空港をもっと便利に使ってもらえれば」と話しています。
-- NHK NEWS WEB