21日朝、福岡県内の広い範囲で、二酸化硫黄の濃度が通常時と比べて大幅に上昇しガス会社や消防に「異臭がする」などという通報が相次ぎました。
福岡県内では21日朝、ガス会社や消防に「異臭がする」などといった通報が相次ぎ、SNSにも複数の同様の書き込みがみられました。
県が調べたところ、二酸化硫黄の測定値が午前7時に福岡市、篠栗町、朝倉市で上昇し始めたほか、午前8時には久留米市でも大きく上昇したことが確認されました。また、濃度の上昇は佐賀県の一部でも確認されたとしています。
特に午前9時時点での福岡市の中心部の濃度が高く、午前5時の数値と比較すると、
▽中央区天神で15倍にあたる0.015ppm
▽中央区春吉では、20倍以上にあたる0.023ppmを記録しました。
西部ガスによりますと、管内でガス漏れなどの異常はなかったということです。
福岡管区気象台は「阿蘇山などの活発な火山では、常時火山ガスが放出されていて、気象条件によっては遠方まで流れることも否定できないが、現在、火山活動に大きな変化はない」としています。
二酸化硫黄の濃度は夕方の時点で、各地でほぼ通常時の数値に戻っています。
福岡県環境保全課は「原因は不明」としていて、関係機関と連携しながら情報収集を続けることにしています。
-- NHK NEWS WEB