再生可能エネルギーとして普及が期待される「洋上風力発電」の大規模な商業運転が、国内で初めて秋田県の能代港で22日から始まりました。
洋上風力発電は、陸上より大型の風車を使って安定的に発電できるのが特徴で、秋田県の秋田港と能代港には全国に先駆けて、およそ1000億円かけて、合わせて33基の風車が建設されました。
このうち能代港の20基の風車で、22日から国内で初めてとなる大規模な商業運転が始まり、およそ60メートルある風車の羽根がゆっくりと回っていました。
秋田港の13基の風車も、来月中に運転を始める予定で、合わせて一般家庭およそ13万世帯分の発電量が見込まれるということです。
大手商社などでつくる発電会社「秋田洋上風力発電」の岡垣啓司社長は「この日本で、大規模な洋上風車が回る風景が見られることに感動している。まさに日本の洋上風力新時代の幕開けだ。これから導入拡大に向けての起爆剤の役割を果たしていきたい」と話していました。
秋田沖では、法律に基づいて洋上風力発電を重点的に整備する、国の「促進区域」に全国で最も多い4つの海域が指定されていて、今回の33基とは別に、2030年までに少なくとも103基の風車の建設が計画されています。
-- NHK NEWS WEB