「東京海上日動あんしん生命保険」は、営業を担当していた元社員が、顧客に無断で保険を解約し、その際に支払われる返戻金を、みずからの知人の口座に入金する手口で、顧客から合わせておよそ3億8000万円をだまし取っていたと発表しました。
発表によりますと「東京海上日動あんしん生命保険」で、大阪エリアを中心に営業を担当していた48歳の元社員は、2017年から5年余りにわたって、個人の顧客7人と法人の顧客13社から、合わせておよそ3億8000万円をだまし取っていたということです。
元社員は、顧客にうその説明をして、契約の名義を勝手にみずからの知人などの第三者に変更したあと、無断で保険を解約し、その際に支払われる返戻金を知人などの口座に入金していたということです。
ことし10月に元社員が、警察に自供して不正が発覚したということで、だまし取った金は借金の返済やギャンブルなどにあてていたということです。
会社はこの元社員を解雇し、被害にあった顧客への弁済を進めています。
今後、さらに被害がないか調査することにしています。
東京海上日動あんしん生命保険は「お客様および関係者の皆様に多大なるご迷惑、ご心配をおかけし、心よりおわび申し上げます。社員の管理・指導について一層の徹底をはかり、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB