大手トラックメーカーの日野自動車は3年後をめどに生産の移管を完了する予定の本社工場について、敷地の一部を売却する方針を固めました。
関係者によりますと、売却するのは東京 日野市にある本社工場の3分の1にあたる敷地で、およそ10万平方メートルです。
この工場は、設備の老朽化に伴い、トラックなどの生産機能を茨城県の工場に段階的に移していて3年後をめどに移管を完了する予定です。
会社はこれまで、跡地については自社で活用することも含めて検討してきましたが、今回売却する方針を固めたということで、地元の日野市の意向も踏まえて売却先を決めるとしています。
日野自動車は、検査データの不正問題を受け、ことし9月までの中間決算で最終利益が70%余りの減益となったうえ、今も一部の車種で出荷の停止が続いています。
不正問題の経営への影響が長引く中、会社としては資産の売却を進めていくことで財務状況を改善するねらいもあるものとみられます。
-- NHK NEWS WEB