大手広告会社、電通の新入社員だった高橋まつりさんが過労のため自殺してから25日で7年になります。母親の幸美さんが手記を公表し「いのちより大切な仕事はありません。働いている人はぎりぎりまで我慢しないでSOSを出してください」と訴えました。
高橋まつりさんの母親の幸美さんは手記の中で「2015年12月 まつりは『お母さん大好き』といつものように笑いながらぎゅっと抱きしめてくれました。10日後のクリスマスの夜氷のように冷たくなったまつりに会いに行くことになろうとはまさか思いませんでした。はじけるような笑顔、抱きしめてくれたあの温もりを私は決して忘れることはありません」と今も続く悲しみをつづっています。
そのうえで「いのちより大切な仕事はありません。働いている人はどうかぎりぎりまで我慢しないでSOSを出してください。国は全ての労働者のいのちと健康を守り、過労死、過労自殺で社員が亡くなった会社では二度と起きないように原因を究明して再発を防いでください」と訴えています。
そして「この世界から過重労働やハラスメントが原因で病気になったり命を落とす人がいなくなるよう願っています。誰もが安心して働き、若者たちが希望を持って人生をおくれる国になるようまつりと共に力を尽くしてまいります」と結んでいます。
-- NHK NEWS WEB