大手トラックメーカーの日野自動車は、3年後をめどに生産の移管を完了する予定の本社工場について、敷地の一部を売却すると正式に発表しました。検査データの不正問題による経営への影響が長引く中、財務基盤の改善を図りたいとしています。
日野自動車が売却する方針を決めたのは東京 日野市にある本社工場の3分の1にあたる敷地、11万平方メートル余りです。
この工場は、設備の老朽化に伴い、トラックなどの生産機能を茨城県の工場に段階的に移していて、3年後をめどに移管を完了する予定です。
跡地について、会社はこれまで、自社で活用することも含めて検討してきましたが、検査データの不正問題で、今も一部の車種の出荷停止が続くなど経営への影響が長引く中、財務基盤の改善を図るために売却の方針を決めたということです。
跡地は、地元の日野市の意向なども踏まえて、データセンターとしての活用が検討されているということで、日野自動車は来年3月にも売却先を決めたいとしています。
-- NHK NEWS WEB