東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー契約などをめぐる汚職事件で、受託収賄の罪で4回、起訴された大会組織委員会の高橋治之元理事(78)が26日夜、保釈されました。
保釈金は8000万円で、4か月余り勾留されていた東京拘置所を出ました。
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会元理事の高橋治之被告(78)は26日午後7時半前、スーツにネクタイ姿で車いすに乗って、東京拘置所の建物を出ました。
高橋元理事は、大会のスポンサー契約やライセンス商品の審査などをめぐり、紳士服大手AOKIホールディングスや出版大手KADOKAWAなど5つの企業から総額2億円近い賄賂を受け取ったとして受託収賄の罪で東京地検特捜部に4回、起訴されています。
元理事側の保釈請求はこれまで2回退けられていますが、東京地方裁判所は今月23日に出された3回目の請求について改めて検討した結果、26日保釈を認める決定をしました。
裁判所は、検察と弁護側の双方から意見を聞いた結果、保釈を認めても逃亡や証拠隠滅のおそれは低いと判断したとみられます。
関係者によりますと、体調がすぐれない面も考慮された可能性があるということです。
元理事は、保釈金は8000万円を納め、ことし8月に逮捕されて以降、4か月余り勾留されていた東京拘置所から保釈されました。
元理事は、逮捕されて以降、いずれの事件についても一貫して不正を否定しているということです。
-- NHK NEWS WEB