サウジアラビアを訪れている西村経済産業大臣は二国間のビジネスの拡大に向けたフォーラムに出席し、サウジアラビアの経済成長を後押しするため日本企業の進出を支援する考えを示しました。
西村大臣は26日、首都リヤドで開かれた日本とサウジアラビアの両政府などが主催するビジネスフォーラムに出席しました。
このなかで西村大臣は「サウジアラビア政府が進める経済社会改革は中東地域の新たな成長の原動力として、いっそう重要なものになっている」と述べ、経済成長を後押しするため日本企業の進出を支援する考えを示しました。
サウジアラビアでは、石油産業に依存する経済構造から脱却するため、若者の雇用拡大や女性の社会進出を進めながら、外国企業を積極的に誘致しようとしています。
こうした中、フォーラムには日本の大手商社や金融機関、スタートアップ企業などが出席し、サウジアラビアの政府や企業と、AI=人工知能を活用したビッグデータの解析に関する協力や投資の加速に向けた情報共有、さらに脱炭素の技術開発など、あわせて16件の覚書を交わしました。
フォーラムに参加した日本企業の担当者は「サウジアラビアの投資環境はかなりよくなっている。海水から真水を作るプロジェクトへの投資を検討していて、貢献できる分野を見極めながら、積極的に投資していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB