身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウエア」による被害が相次ぐ中、長期休暇のすきをついたサイバー攻撃などに注意が必要だとして、情報セキュリティーの専門機関が年末年始を前に対策の徹底を呼びかけています。
IPA=情報処理推進機構によりますと、ことしは身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウエア」による被害が相次いでいて、中小企業からも報告が寄せられています。
こうした中、システム管理者が長期間不在となる年末年始には、サイバー攻撃への対応が遅れ、被害が拡大するおそれがあるなどとして、IPAは連休前に対策を徹底するよう呼びかけています。
具体的には、
▽ネットワーク機器などのソフトウエアが最新の状態になっているかを確認すること、
▽データやシステムのバックアップをとっておき、社内ネットワークから切り離して保管しておくことなどを呼びかけています。
一方、個人情報をだましとろうとするフィッシングメールや、パソコン上に偽の警告画面が表示され、サポート料などとして金銭をだましとる「サポート詐欺」など、個人をねらった手口の被害も依然として目立っているということです。
-- NHK NEWS WEB