おせちなどの食材として、この時期に需要が高まる卵の値上がりが続いています。今月の卵の平均卸売価格は、飼料価格の高騰や、鳥インフルエンザの感染拡大を背景に、1993年以降、最も高くなったことが、販売大手のまとめでわかりました。
販売会社大手の「JA全農たまご」によりますと、卵の卸売価格の目安とされている、東京地区でのMサイズ1キロ当たりの価格は、今月の平均で284円となりました。
これは、去年12月よりも74円値上がりし、統計を公表している1993年以降、最も高くなりました。
農林水産省は、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、ニワトリの餌となる、とうもろこしなどの飼料価格が高騰していることや、鳥インフルエンザの感染拡大で、卵の出荷が減少していることなどが背景にあるとしています。
農林水産省は「卵の卸売価格は例年、年明けには、需要が落ち着き低下する傾向にあるが、飼料価格の高騰や鳥インフルエンザの感染拡大が続いていて、先行きが見通しにくい状況になっている」としています。
-- NHK NEWS WEB