25日、埼玉県飯能市の住宅の敷地で、親子3人が殺害されているのが見つかった事件で、被害者は去年、車を何度も傷つけられ6回にわたって警察に被害届を出していたことが、捜査関係者への取材でわかりました。警察は、今回の事件と関連がないか捜査を進めています。
25日、飯能市美杉台の住宅の敷地で、この家に住む、アメリカ国籍のビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん(69)と、妻の森田泉さん(68)、それに、夫婦の長女で都内に住む、会社員の森田ソフィアナ恵さん(32)が、頭などを鈍器で殴られて殺害されているのが見つかりました。
この事件では、近くに住む無職の斎藤淳容疑者(40)が逮捕され、ビショップさんに対する殺人の疑いで27日、身柄が検察に送られました。
これまでの調べに対し、容疑者は供述を拒んでいるということです。
ビショップさん夫婦の住宅では、以前、車が傷つけられる被害が出ていて、警察が関連を調べていますが、被害は、去年8月から12月にかけて相次ぎ、6回にわたって警察に被害届が出されていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
その際、警察に対しビショップさんらは、きっかけになるようなトラブルなどについて「心当たりがない」と話していたということです。
被害届を受けて捜査を進めた警察は、ことし1月、石を投げて車を傷つけたとして、斎藤容疑者をその場で逮捕し、その後も再逮捕して調べましたが、不起訴になったということです。
警察は、被害者と容疑者の接点や、トラブルがなかったかについて、引き続き捜査を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB