埼玉県飯能市で親子3人が殺害された事件で、容疑者はことし初め、被害者の車を傷つけた疑いで逮捕され不起訴になっていましたが、それ以降、9か月間は警察に被害者からの相談は寄せられていなかったことが捜査関係者への取材で分かりました。警察は事件に至る詳しいいきさつを調べています。
今月25日飯能市美杉台の住宅の敷地で、この家に住む夫でアメリカ国籍のビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん(69)と妻の森田泉さん(68)、夫婦の長女で都内に住む会社員の森田ソフィアナ恵さん(32)が殺害された事件では、近くに住む無職の斎藤淳容疑者(40)が逮捕され、ビショップさんを殺害した疑いが持たれています。
これまでの調べに対し、容疑者は供述を拒んでいるということです。
ビショップさんの住宅では、去年8月から12月にかけて車が傷つけられる被害が相次ぎ、警察は被害届を受けて、ことし1月に斎藤容疑者を器物損壊の疑いで逮捕し、3月に不起訴になっていました。
捜査関係者によりますと、それ以降、今回の事件が起きるまでの9か月の間には、ビショップさん一家から車の被害や容疑者についての相談が寄せられることはなかったということです。
警察は事件に至るいきさつや車が傷つけられた事件との関連について詳しく調べています。
-- NHK NEWS WEB