東京証券取引所でことし最初の取り引きが始まり、恒例の大発会で出席者らが活発な取り引きを祈願しました。ただ、株価は値下がりし、厳しい滑り出しとなっています。
ことしの大発会は、新型コロナの感染対策として規模を縮小して開かれ、証券関係者などおよそ60人が出席しました。
はじめに東京証券取引所を傘下に持つ日本取引所グループの清田瞭CEOが「ことしのえとは『うさぎ』で、株式市場も大きく跳躍する年になることを期待したい」とあいさつしました。
続いて金融担当大臣を兼務する鈴木財務大臣が「企業価値が向上することで、家計の金融資産所得が増えるような企業の成長と資産所得の好循環を実現させ、そのための環境を整備したい」と述べました。
そして、鐘を打ち鳴らしたあと全員で手締めをして、ことし1年の活発な取り引きを願いました。
大発会のあと始まったことし最初の取り引きでは、3日のニューヨーク市場で世界の景気減速への懸念が改めて意識されたことなどから、東京市場でもほぼ全面安の展開で、一時400円以上値下がりしました。
日経平均株価の午前の終値は、去年の年末と比べて369円84銭値下がりし、2万6000円台を割り込む厳しい滑り出しとなっています。
-- NHK NEWS WEB