ことし値上げが予定される食品や飲料は7300品目を超え、その半数以上が来月に集中していることが信用調査会社の調査でわかりました。来月値上げの品目は去年10月に次ぐ多さとなっていて、再び値上げラッシュになると分析しています。
「帝国データバンク」は、先月末時点で国内の主な食品や飲料メーカー105社に調査を行い、値上げの動きをまとめました。
それによりますと、ことし、すでに値上げされたり値上げが予定されたりしている食品や飲料は、再値上げや価格を変えずに内容量を減らす「実質値上げ」を含めて累計で7390品目となりました。
値上げの時期は今月から4月までとなっていて、品目の数は去年の同じ時期のおよそ1.6倍に増えています。
月別でみると、今月は580品目ですが、来月は4283品目、3月は1837品目などと、来月にその半数以上が集中しています。
来月の値上げの品目は去年10月の6699品目に次ぐ多さとなっていて、信用調査会社は再び値上げラッシュになると分析しています。
また、ことしの平均の値上げ率は18%と、去年1年間の平均の14%を上回っていて、原材料の高騰に加えて、円安によるコスト増加を理由に大幅な値上げを行う企業が相次いでいるということです。
ことし値上げの品目を詳しくみると、
▽冷凍食品などの「加工食品」が3897品目、
▽輸入ワインなどの「酒類・飲料」が1446品目、
▽しょうゆやドレッシングなどの「調味料」が1417品目などとなっています。
「帝国データバンク」は「価格を変えずに内容量を減らす、実質値上げのケースが増えている。価格への転嫁が十分進んでいるとは言えず、去年分のコスト増加を持ち越す形で、ことしもしばらくは値上げの動きが続くとみられる」と話していました。
-- NHK NEWS WEB