経営破綻した暗号資産の交換業大手、FTXトレーディングと取り引きがあったアメリカの銀行持ち株会社、シルバーゲート・キャピタルは去年の年末時点の預金が3か月前と比べて7割近く減少したと発表しました。
FTXの経営破綻を受けて、顧客が相次いで預金を引き出す、いわゆる取り付け騒ぎが起きたとみられ、暗号資産業界の混乱の影響が銀行にも及んでいます。
アメリカ西部カリフォルニア州に拠点を置く銀行持ち株会社、シルバーゲート・キャピタルは5日、去年の年末時点の預金が38億ドルと、3か月前と比べて81億ドル、率にして7割近く減少したと発表しました。
この会社の傘下の銀行は、暗号資産関連の事業に力を入れ、去年11月に経営破綻したFTXトレーディングと取り引きがあったことで知られています。
FTXの経営破綻を受けて、顧客が現金を確保しようと相次いで預金を引き出す、いわゆる取り付け騒ぎが起きたとみられています。
銀行持ち株会社では、顧客からの預金の引き出しの急増を受けて資産の売却や人員の削減に踏み切って対応しているということで、暗号資産業界の混乱の影響がアメリカの銀行にも及んでいます。
-- NHK NEWS WEB