中国で「ゼロコロナ」政策が終了したことを受けて、海外旅行に必要なパスポートの申請手続きが9日から再開され、窓口は多くの人で混雑しました。
中国政府は日本を含む海外旅行については制限したままで、以前の水準まで早期に回復するかは見通せない状況です。
中国政府は、「ゼロコロナ」政策の終了で新型コロナの水際対策が見直されたことを受けて、9日から海外旅行に必要なパスポートの申請手続きを再開しました。
国営メディアによりますと、申請は国内3200か所余りで受け付けているということで、このうち北京の窓口には大勢の人たちが訪れて長い列を作り、混雑していました。
パスポートの申請書類を提出した男性は、「日本など海外へ遊びに行きたいです。すでに新型コロナウイルスに感染したので、外国の感染状況はあまり心配していません」と話していました。
パスポートの申請手続きは再開されたものの、中国政府は旅行会社に対して団体旅行の受け付けや旅行商品の販売を禁止するなど、日本を含む海外旅行を制限したままです。
中国政府は、海外旅行を今後段階的に再開させていく方針ですが、国際便の本数も大幅に減少した状況が続いていることから、以前の水準まで早期に回復するかは見通せない状況です。
-- NHK NEWS WEB