ウクライナ東部ではロシア軍が激しい砲撃を加え、徹底抗戦する構えのウクライナ軍との間で攻防が続いています。
ウクライナ国防省は、ロシアの民間軍事会社の戦闘員が多数投入され、戦闘が激化しているとしています。
ウクライナ東部のドンバス地域では、ウクライナ側の拠点、バフムトの掌握を目指すロシア軍が近くの町、ソレダールで激しい砲撃を繰り返しています。
ウクライナ国防省は、ロシア側は民間軍事会社ワグネルの戦闘員を多数投入し、死者を出しながらも前進しようとしていて、ウクライナ側との間で戦闘が激化しているとしています。
戦況を分析しているアメリカのシンクタンク「戦争研究所」によりますと、ソレダール中心部でワグネルの戦闘員が市街戦を展開しているとする映像がSNSに投稿されており、「戦争研究所」はワグネルがいくつかの地区を掌握したと主張することで有能な戦闘部隊であるという評価を高めようとしていると指摘しています。
プーチン政権に近いとされるワグネルの代表、プリゴジン氏は、ロシア国内の刑務所に服役する受刑者から戦闘員を募り戦地に派遣したと伝えられているほか、アメリカ政府は、ワグネルが北朝鮮からロケット弾やミサイルを調達していると指摘するなど、ウクライナへの軍事侵攻で役割を拡大しているという見方が出ています。
-- NHK NEWS WEB