新型コロナの影響を受けた企業などに支給される「雇用調整助成金」をめぐり、うその申請を行っておよそ400万円を国からだまし取ったとして、社会保険労務士ら2人が警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、東京 品川区の社会保険労務士、丸山文子容疑者(52)と埼玉県の中古車販売会社の役員、伊能英徳容疑者(48)の2人です。
警視庁によりますと、2人はおととし、伊能容疑者が役員を務める会社が、実際には休業していないにもかかわらず従業員2人に休業手当を支払ったとするうその申請書類を作成して労働局に申請し、国から「雇用調整助成金」およそ400万円をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
丸山容疑者が助成金の申請を持ちかけたとみられ、1回8万円の手数料と受給した助成金の20%を報酬として受け取っていたということです。
またほかにも、およそ10社が申請した合わせておよそ3000万円の助成金の不正受給にも関わったとみられるということです。
警視庁は、2人の認否を明らかにしていません。
去年、東京労働局から相談を受けて警視庁が捜査を進めた結果、不正受給の疑いが明らかになったということで、余罪などを詳しく調べています。
-- NHK NEWS WEB