さいたま市の電気工事会社が、架空の外注費を計上する方法で5億3000万円余りの所得を隠していたとして、東京国税局はこの会社と社長を脱税の疑いで告発しました。
告発されたのは、さいたま市桜区の電気工事会社「埼京エレテック」と、堀井直樹社長(52)です。
この会社はビルやホームセンターなどで電気設備の設計や工事などを請け負って売上を伸ばしていましたが、関係者によりますと、堀井社長は外注先に虚偽の請求書などを作成させて実態のない労務費を計上するなどの方法で所得を少なく申告していたということです。
また、消費税も過少に申告していたということです。
脱税で得た資金の一部は、堀井社長が個人的に所有する競走馬の維持費などに充てられていたと見られています。
東京国税局は、こうした方法でおととし5月までの3年間に5億3000万円余りの所得を隠し、法人税およそ1億3000万円、消費税およそ3100万円を脱税した疑いで、会社と堀井社長を法人税法違反などの疑いで東京地方検察庁に告発しました。
取材に対して、埼京エレテックは「国税局の指摘にしたがって修正申告と納税を済ませた」としています。
-- NHK NEWS WEB