中国各地で新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、中国企業が開発した新型コロナの飲み薬などを生産する現場が10日、外国メディアに公開されました。
中国政府としては人々の移動が活発になる旧正月の「春節」の大型連休を前に、薬の生産体制は万全だとアピールするねらいがあるとみられます。
外国メディアに公開されたのは北京市内にある2つの製薬メーカーで、このうちの1つは新型コロナウイルスの飲み薬として中国企業が開発し、去年7月に承認された薬について生産する準備を進めています。
この飲み薬は軽度や中程度の患者が服用すると回復する時間が短くなるなどの効果があるとされ、メーカーでは当局の認可を受けたうえで一日に700万錠の生産が可能だとしています。
一方、もう1つの製薬メーカーでは、感染の急拡大で品薄の状態が続いていたかぜ薬の生産現場が公開され、従業員が休みを返上して24時間態勢で生産を続けていると強調していました。
中国政府としては、人々の移動が活発になる旧正月の「春節」にあわせた大型連休が今月21日から始まるのを前に、薬の生産体制は万全だとアピールするねらいがあるとみられます。
-- NHK NEWS WEB