スマートフォンなどの買い取りを装って違法に金を貸し付けたとして、茨城県警察本部は、東京の自称、会社役員など11人を17日までに逮捕しました。買い取り代金の「先払い」を名目に金を貸し付ける手口の検挙は全国で初めてだということです。
逮捕されたのは、東京 練馬区の自称、会社役員、角田弘容疑者(45)ら11人です。
警察によりますと、スマートフォンやゲーム機の買い取りを装い、代金を「先払い」する名目で11人に無登録で金を貸し付けたなどとして、貸金業法違反と出資法違反の疑いが持たれています。
貸し付けた金は、買い取りが成立しなかったことにして返金させ、返金に際しては違約金を上乗せして請求していたということです。
警察は、これまでの捜査で、先払いした買い取り代金が「貸付金」に、違約金が「利息」にそれぞれあたると判断し、違約金を利息に換算すると法定のおよそ30倍から140倍にあたるということです。
金融庁は業者が先に買い取り代金を支払う「先払い買い取り」を装ったヤミ金融業者に注意を呼びかけていて、警察は、こうした手口の検挙は全国で初めてだとしています。
警察は、このグループが「即日の振込」をうたって客を集め、これまでに全国の1万2000人余りに違法に貸し付けを行っていた可能性があるとみて調べています。
-- NHK NEWS WEB