立憲民主党は、おととしの衆議院選挙で党の公認候補として岐阜5区から立候補した今井瑠々氏について、ことし4月の岐阜県議会議員選挙に自民党の推薦を受けて無所属で立候補する意向を表明したことが重大な反党行為だと認定し、除籍処分にしました。
今井瑠々氏は、おととしの衆議院選挙で立憲民主党の新人として岐阜5区から立候補して落選し、その後、党の岐阜県連の副代表などを務めていましたが、先週、4月の岐阜県議会議員選挙の多治見市選挙区に自民党の推薦を受けて無所属で立候補する意向を表明しました。
これを受けて、立憲民主党は17日の常任幹事会で「党の名誉や信頼を傷つけ、結束を乱す重大な反党行為だ」と認定し、今井氏が提出した離党届を受理せず、除籍処分にしました。
岡田幹事長は記者会見で「党の支援体制が不十分だったことはありえない。『野党の立場で今の政治を変えていこう』という覚悟のない人を候補として選んだことは申し訳ない」と述べました。
また、次の衆議院選挙に向けた活動費として党から支払われた総額650万円を今井氏に返還させるよう、岐阜県連が党本部に行った上申については「今井氏の良識ある判断を期待したい」と述べました。
このほか、多治見市選挙区には、自民党の新人で、元共同通信記者の友江惇氏と、無所属の新人で、印刷会社社員の判治康信氏の2人が立候補を予定しています。
-- NHK NEWS WEB