16年前、東京・新宿歌舞伎町のクラブで、店長を殺害し、現金を奪ったとして、強盗殺人などの疑いで逮捕された38歳の中国人の男について、東京地方検察庁は、殺意は認められなかったとして、強盗致死などの罪で起訴しました。
起訴されたのは、中国人で、兵庫県姫路市に住むリサイクル会社従業員、桂暁鋒被告(38)です。
桂被告は16年前の平成13年8月、新宿区歌舞伎町の「クラブヴィーナス」にほかの4人の中国人とともに押し入り、店長の伊藤隆三郎さん(当時59)を包丁で刺して殺害したうえ、客と従業員を粘着テープで縛り、現金およそ250万円を奪ったなどとして、強盗殺人などの疑いで警視庁に逮捕されました。
この事件について、東京地検が捜査を進めた結果、殺意は認められなかったとして、29日、強盗致死などの罪で起訴しました。
この事件では、すでに別の中国人の男3人が中国国内で身柄を拘束され、警視庁が主犯格で伊藤さんを包丁で刺したと見ている男は、死刑判決を受けているということです。
警視庁によりますと、これまでの調べに対し、桂被告は強盗したことは認め、殺人については「自分はやっていない」などと供述していたということです。
-- NHK NEWS WEB