おもちゃの銃を改造して、金属製の弾丸を発射できる空気銃を製造したなどとして、警視庁は札幌市の元会社員を武器等製造法違反などの疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、札幌市に住む29歳の元会社員です。
警視庁によりますと、6年前に自宅でおもちゃの銃を改造して金属製の弾丸が発射できる空気銃1丁を製造したほか、去年、この空気銃や刃渡り9センチ余りのナイフなどを自宅に隠し持っていたとして、武器等製造法違反や銃刀法違反の疑いが持たれています。
安倍元総理大臣が銃撃され死亡した事件で手製の銃が使われたことから、警視庁が警戒していたところ、オークションサイトで元会社員が改造された空気銃のようなものを出品しているのを見つけ、自宅を捜索するなど捜査していました。
警視庁によりますと、調べに対し「エアガンや刃物が好きで、もっと威力があるものが欲しくなった。ネットで改造方法を調べ、自分で改造した」などと供述し、容疑を認めているということです。
室内からは試し撃ちに使ったとみられる穴が空いた缶なども見つかったということで、警視庁がいきさつを調べています。
元会社員は、これまでに自宅で黒色火薬を隠し持っていたとして逮捕・起訴されているほか、手製の銃や殺傷能力の高い爆発物を密造したなどとして追送検されています。
-- NHK NEWS WEB